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「イケメンという絶対強者が、地味な女子の冷ややかな態度によって、精神的な被支配の快楽に沈んでいく」という、心理的な陥落のステップを極限まで煮詰めた傑作です。
本作の最大のフックは、瀧上くんの「自覚していく恋(性癖)」のグラデーションにあります。最初は自分のほうが立場が上だと思っていたのに、工藤さんのあのゾクゾクするような目つきが脳裏から離れなくなり、どんどん彼女の犬のように調教されていく心理描写が本当に生々しく、そしてエロティックです。
工藤さん側も、学校のイケメンが自分の視線一つで呼吸を荒くし、エロ本を握りしめている姿に、静かなサディズムを覚醒させていく空気感がたまりません。ただの肉体関係ではなく、古本屋の静寂な空間の中で、視線と羞恥心によってお互いの性欲を高め合い、ついに実戦へと雪崩れ込んでいく湿度100%のSM的ピュアラブを求めている方にイチオシの一冊です。